いつもお読みいただきありがとうございます。
クールビズが浸透したせいで、真夏は、ネクタイ省略という方も多いですが、朝晩が少し涼しくなり、そんな季節も間もなく終わりですね・・・というわけで今回のお題は、ネクタイ。
ネクタイの幅は本来、上着の衿幅に合わせるのがセオリーだそうですが、とはいえ時代ごとにかなり差があり、今はどちらかといえば細身のほうが出番が多いようです。そんなわけで幅広のネクタイの幅詰めのご依頼。
実は、ネクタイの加工は完全な手作業。しかも、ネクタイならではの技術が必要です。たとえば繊維の傾きを合わせないと、締めた時に斜めに引きつれたり、シワになったりします。また、生地は、締めたときにふっくらした自然な厚みができるよう生地の弾力を生かし、両サイドはピシッと美しい直線に仕上げなければなりません。それでも、いいネクタイは、スタイルを引き締め、存在感抜群のおしゃれアイテム。お客様の愛着のお品物となれば、私達も心して仕上げなくてはなりません。
写真のネクタイは、元は2本とも同じ幅のもの。紺色の1本をお直ししたところで撮影しました。
幅の違いでかなり印象が変化するのがおわかりいただけると思います。
皆さんも素材やデザインはお気に入りなのに、ちょっと幅広のネクタイ・・・お持ちではありませんか?
次の流行までクロゼットに眠らせておくのはもったいない。
今すぐ活用できるスタイルへのお直しは、ぜひ当店にご相談ください。
幅のお直しの他にもネクタイの「剣先」の摺れやホツレなどの修理も可能です。
スタッフ一同 ご来店をお待ちしています。